夜の世界

ホストに3000万円貢いだ女の末路~ホスト狂いの3つの特徴~

こんにちは月城です。今回は私の友人のお話です。

私は昔キャバクラで働いている時期がありました。そこで今回話の中心になるホスト狂いになってしまった「雅(みやび)ちゃん」に出会ったのでした。

記事下には、ホスト狂いになる人の特徴を載せているので自分が当てはまるか、試してみてください!

【最新更新 大幅修正 2017/07/24】


ホストに3000万貢いだ女の末路

出会い 

彼女は私と同い年で、たまたまお店に入った時期も重なり仲良くなり、今でもたまに連絡をくれる友人です。私たちが在籍していたお店は、地方都市の中堅ぐらいのランクのお店でした。このお店では基本月給制、時給+指名料やドリンクバックで稼ぎが決まります。

基本的に

時給       4000円+能力給 

本指名      3000円

場内指名     1000円

ドリンクバック  半額

セット料金    10000円(こちらは嬢には関係ない部分です)

 

本指名・・・・目的の嬢がおり、その子目当てで最初から指名して入店すること

場内指名・・・フリーで入り気に入った嬢を指名すること

ドリンクバック・・・嬢のワングラスがこのお店では1000円でした。シャンパンなどがおりたときはその半額が嬢に入ります。

ワンセット・・・大体どのお店も50〜60分ぐらいでその間に三人ほどの女の子がつく形式です。

 

入店当初お互い21歳、夜の仕事など初めてでずぶの素人でしたが雅ちゃんはここでその秘められた能力を開花させることになったのです。

 

気になる容姿

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気になる彼女の容姿ですが、その頃はごく普通のちょっとイケてないギャルな感じでした。ロングの茶髪に、巻き髪でどこにでもいる女子大生風メイクとファッションで、本人もスカウトなどにはあったことないと話していました。

容姿が優れたキャバ嬢などが夜の街を歩いていると、上位店からの引き抜きに気によくあいます

 

しかし最初は月給20万ほどからスタートした彼女が、すぐその才能を発揮します。彼女の少しのんびりとしたしゃべりや、少し天然なところが一番お金を使ってくれる、独身中年層にブレイクしたのです。

 

基本的に本指名で入った場合は、ヘルプと呼ばれる嬢は連絡先などの交換はできません。ただしクラブなどの、永久指名制を導入していないキャバクラは多く、フリーで入った場合はほかの嬢を指名することができてしまいます。

ヘルプ・・・・・指名などが被った場合、場繋をする嬢のこと

永久指名制・・・一度指名するとその嬢が働いている間は、永久的にその子だけしか指名できない制度

 

雅ちゃんは本人も意識せず、お店のナンバー嬢たちのヘルプにつき、その間にお客様を彼女の独特の魅力で魅了してしまったのです。そして、彼らと連絡先すら交換せずに、次回の入店の時にいきなり雅ちゃんを指名したり、本指名がいたにもかかわらずフリーで入って雅ちゃんを場内指名したりする客が急増したのでした。

 

一つ目のひずみ

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これにより、急激に雅ちゃんのお客さんは増えました。しかし他の嬢の太客を取ってしまった形になっためここから陰湿ないじめが始まります。この時点で雅ちゃんは入店3か月、その月の給料がいきなり60万を超えました。私は同期で入たったため持っている客などおらず、そのまま雅ちゃんとは仲良くしていました。

太客・・・月に数十万単位で使ってくれるようないいお客さん

 

またその後入店してきた嬢たちも、「雅と仲良くしたら客を取られる」と先輩嬢たちに吹き込まれ、気づけば私と雅ちゃんだけがぽつんとグループから外されていました。

 

この頃から少しずつ雅ちゃんのお金遣いが荒くなっていったのです。

 

以前は二人でコンビニのお弁当を夜食に買って帰ったり、ドン・キホーテで安い小物を見つけて二人ではしゃいだり、そんなごく普通の買い物を彼女はしなくなっていったのです。

 

敵視する嬢に見せびらかすように同伴で高級なお店に行き、プレゼントをもらっていました。そして店側からも、ナンバー嬢として丁重に扱われるようになり、雅ちゃんはバリバリのキャバ嬢になっていったのです。

突然の誘い

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 そうこうしているうちに、入店して半年がたち雅ちゃんは常にナンバー3の位置を不動のものにしたのです。そんな雅ちゃんが、一番敵視されていた嬢から、突然ホストクラブに誘われることになったのです。

 

なんでもその嬢の話では「初めてのお客さんは1000円ぽっきりで飲み放題だから!一緒に行ったら、よく行く私も割り引かれるからお願い!!」と懇願されてしまいました。その頃は、ドレスが破られる、靴が隠される、名刺が捨てられる、などが日常的におこっていました。何度となく店側も含めてミーティングをしても改善されない状況に、雅ちゃんも疲れてしまい、「もう地元に戻ろうか・・・」ともこぼしている時でした。

ホストクラブ・・・新規のお客さんに格安で店に来てもらい、次回来てもらうことで売上を上げる店も多い

 ミーティング・・・店により異なるが、この店では毎週火曜に売上げ報告、順位報告、業務連絡などが行われていた

そんな時に一番厄介な嬢に誘われた雅ちゃんは、これ以上嫌がらせがひどくなるのを恐れ、ホストクラブに初めて行くことになったのです。

 

この時のことを雅ちゃんは「自分が同じような仕事をしているのに、はまるわけない。一回だけ付き合えば、うるさく言われることもなくなるかもしれない」と思ったと話していました。

 

そしてこの選択が、彼女の今後を大きく左右することになったのです。

 

転落

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雅ちゃんがホストクラブに行った後、語った言葉を私は今でも覚えています。

 

「あそこは夢の世界だった。あそこに私の王子様がいた。」と・・・

 

熱に浮かされたように、どこかふわふわした様子で、雅ちゃんは私にそう言いました。その時雅ちゃんが偶然出会ってしまったのは、のちにそのお店の店長を経て代表までのし上がる「瑞樹(みずき)」だったのです。

 

店の中では、「姫」と呼ばれ丁重な扱いを受け、その頃対人関係で悩んでいた雅ちゃんの話を、真剣なまなざしで聞いた瑞樹に雅ちゃんは好意を持ってしまったのです。

 

ここで、キャバクラとホストの大きな違いに雅ちゃんは気が付いていませんでした。

 

キャバクラは基本的に本気付き合うというよりは、「ワンナイトラブ」を求めるお客さんが多いのです。雅ちゃんのお客様は、特に中高年層だったため、よりこの特徴が出ていました。当然キャバ嬢は、枕営業でもしない限り要求には答えず、お客さんを怒らせない程度で、うまく手のひらで転がすことを要求されます。当然雅ちゃんもそのような接客をしていました。

 

しかし、ホストクラブではこの常識が全く通用しませんでした。週一回のペースでお店に通うようになって2ヶ月目、雅ちゃんは瑞樹と付き合うことになるのです。

 

彼女に課せられるハードル

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付き合うようになり、なぜかより頻繁にお店に通うようになった雅ちゃんに、私は理由を聞いてみました。するとこんな言葉が返ってきたのです。

「瑞樹のエースでいなくちゃ、彼女の立場を取られるかもしれないから」

雅ちゃんから返ってきた言葉に驚愕しました。

エース・・・指名している子の、切り札的存在。絶対的一位にお金を使う人を指すことが多い。

 

雅ちゃんは、同棲の段取りもしている。結婚もすると思う。と私に嬉しそうに話しました。私はこの時「大切な彼女に無理させるのはおかしいのでは?」と、問いましたが彼女から返ってきた答えは、

 

「彼女だから彼の夢を叶えるの」

 

と言う、ホストにハマる人が大抵使う言葉だったのです。私はこの時、もうなにを言ってもダメかもしれない。という半ば諦めの気持ちになったのをよく覚えています。

 

雅ちゃんは幸せな結婚に憧れていました。

 

そして、過去の恋愛経歴から、ちゃんと自分の話を聞いてくれる、優しい恋人に飢えていました。

 

そして私は、先輩キャバ嬢達が同じ「彼を支えるため」という大義名分で、身を滅ぼしていくのを、何度も見ていたのです。

 

この時ちょうど22歳、雅ちゃんはそれから文字通り、身を粉にして働きました。出勤はほぼ毎日。同伴やアフターも精力的に取り組みました。そして入店半年で、ついにナンバー1になったのです。その時の収入は、月100万ほどだったそうです。

 

なぜここまではまっしまうのか?

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そもそも、キャバ嬢がなぜこれほどまでにホストにはまってうのか疑問に思ったことはないでしょうか?身近に何人もハマった人を見た、私個人の見解は、

 

①そもそも若くしてキャバクラなどで働いている場合、何かしらの事情があることが多い。(これは、週一とかの勤務の子ではなく、レギュラーメンバーに限られる)

 レギュラーメンバー・・・キャバクラを本業にしている週4、5日入っとている嬢のこと

逆に週1などの勤務の子は本業もあり、お小遣い稼ぎな感じなため、ホストに行っても程よく遊ぶ子が多い気がしました。また少なくともこの店では基本的に、真面目さもレギュラーメンバーとは明らかに違っていました。

 

②またお店が終わった遊びに行けるところは限られとおり、自然とホストでストレス発散する人が一定数いる。

 

 

③キャバクラは年齢が上がれば、管理職などにつくこともなく、そのお店から去ることが多いが、ホストの場合そのお店を任されたり、もっと上に行けるなどがあるため、一定数のかなりハングリーなホストが存在する。

私が在籍している間、何十人も嬢が入れ替わったり、引退したりしていましたがその間、キャバ嬢から管理職に移動したのは2人でした

 

 

そして、雅ちゃんはこのすべての項目に当てはまってしまったのです。

 

真実の裏側

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 最初のおねだりは、お店ではなく、アフターからだったと雅ちゃんは言いました。

 

ホストとして活躍したい野望があるが、まだ客もついておらず身の回りのスーツなどをそろえるのもおぼつかないと。キャバクラで早くから頑張っている、雅ちゃんを見習いたい。そう彼は告げました。

 

最初は、そういうトークはキャバクラでもお客に買物させるために使いますが、彼のすごいところは本当に困っている、雨に濡れた子犬の様子を出すところだった、と雅ちゃんはこぼしていたことがありました。スーツも明らかに安物で、髪の毛もセットもまだおぼつかず、ギラギラしたアクセサリーはイミテーションだったのです。

 

しかし本当は、この時彼はもう期待の新人だったのです。

 

全てが終わった後分かったことですが、もう最初から仕組まれていたのです。

 

雅ちゃんが店を訪れるきっかけになった嬢は、元ナンバー嬢で雅ちゃんに太客を幾人もとられた嬢でした。そして、ナンバー嬢だったころの癖が抜けずに、ホストに売掛をしてしまったのです。そして、売掛分の代償として活躍が期待できる雅ちゃんを、そのホストクラブに紹介していたのです。

売掛・・・キャバクラは基本前払い制ですが、ホストクラブは後払い制度を利用しているところがまだ多く、前払い分を売掛と呼びその店への借金という形になります。

 

事前に雅ちゃんの情報を仕入れていたホストクラブは、一番雅ちゃんが食いつきそうな餌を、ただ前に垂らしていたのです。

 

ふたを開けてみたら、どこにでもあるような、まるでフィクションのような話です。しかし、これが真実だったのでした。

 

金銭感覚の崩壊 

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初めては、朝まで飲んで1000円。

 

二度目は普通に入って30000円。

 

そこからは本当に泥沼だったと雅ちゃんは語りました。最初は1万円の一番安いシャンパンを、2本目は程よく酔ってきたところで3万程度のものを、それ以上は酔っぱらってしまって、勘定を見ずに頼んでしまったことも多かったと語っていました。そのため一度の支払いが10万、20万を超えることもざらっだったと教えてくれました。

 

そして、年に一度の誕生日には、200万のシャンパンタワーを三年連続やり、その店の記録を更新した!と当時うれしそうに語っていました。

シャンパンタワーなどは一度の値段が高額すぎるため、たいてい一年でみなギブアップして、次回は別の太客にやってもらったり、客が切れたりすることが多い。これはキャバクラでも同様。

 

そして、ホストに通い始めて一年ついに雅ちゃんは彼と同棲することになりました。そして家賃から生活費、タクシー代まですべて彼女が負担する生活が始まったのです。

 

現実との向き合い

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彼と出会って三年、覚醒は突然でした。

 

雅ちゃんは彼の子を妊娠したのです。

 

そしてそのことを彼に話すと、

 

「今はまだ、、、」

 

彼返ってきたのは、たったそれだけでした。そこには、ごめんや謝るような言葉も、病院に付き添ってくれることもありませんでした。雅ちゃんに贈られたのは、本当にたったそれだけの言葉だったのです。

 

それからのことはよく覚えていない。と雅ちゃんはうつろ気な表情で教えてくれました。どこの病院にかかったのか?何週目でおろしたのか?そういったことが、どうしても思い出せないそうです。

 

そして、彼女は少しずつ彼の店に行くのをやめ、彼との同棲を解消するための行動を移し始めました。ただし本当に密やかに。

 

その当時、もう彼は店長になっていて、彼女はずっと彼の生命線だったので、簡単には離してくれるはずはなかったからです。

 

そして彼と知り合い三年半、妊娠発覚から半年、雅ちゃんは姿を消しました。

 

彼からも、店からも、私からも。

 

その後

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私は約三年で、夜の世界をやめ結婚をしました。そしてこの話は、その5年後、偶然 

彼女と再会を果たしたのちに聞いたものでした。

 

雅ちゃんは、 その時地方都市の映画館で働いていました本当に偶然の再会でした。

 

雅ちゃんは姿を消したとき、まだ店には200万もの売掛が残っていました。そのため実家など、居場所の特定がたやすいところには、逃げ込めなっかったそうです。そして夜の仕事は、いつどこで誰とつながるかわからないため、その後一年は、密かに貯めた貯金と、アルバイトで凌いだと、苦笑交じりに語ってくれました。

 

私と雅ちゃんが再会を果たしののがお互い29歳。 

 

そして、彼女はその時真剣の交際している人がいることも明かしてくれました。

そして、ついに先日雅ちゃんはその相手と、夢だった結婚を果したのです。

 

旦那様には、過去のこと、仕事すべて打ち明けちいるそうです。今が一番幸せ。と雅ちゃんは晴れやかな顔で語ります。雅ちゃん、約三年半の夜の仕事の代償は非常に大きいものでした。ホストに使った3000万ものお金は戻っては来ないのです。三年半の時間も取り戻すことはできません。

 

しかし、今の雅ちゃんの幸せな笑顔を見ると、よかったと素直に思えました。

 

 

あなたも危険!?ホスト狂いになる人の3つの特徴

ここからはガラッと変わって、私の経験と雅ちゃん本人の体験談を通して、ホスト狂いになってしまう人の特徴を分析していきます。

ぜひ自分は当てはまるかどうか、確認してみてくださいね!

 

3位 流されやすい人

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こちらは、最も簡単に餌食にされやすいタイプです。

ホストは新規のお客さんを呼びこむために「初回1000円!」や売掛のある嬢に「強制的な顧客の紹介」を要求します。

なのでこういう人は、夜の世界に入ってすぐホストに連れて行かれてしまいます。

ただこういう人は流されているだけが、多いため経験上ドはまりはしないな、という印象でした。

 

2位 自分への評価が著しく低い人

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こちらははまった挙句、破滅的な行動に走る人が多いパターンです。

自己評価が著しく低いため、その分担当のホストに自分の全ての期待や夢を転化してしまいます。

ホストは客である嬢をまるでお姫様のように大事に扱ってくれるため、このタイプがはまると中々抜け出せません。

そして最後は、〇殺や失踪といったことになるケースが多かったです。。

 

1位 プライドが高く、友達に弱みを見せられない人

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一匹狼でドライな雰囲気を見せていますが、ハマると一番恐ろしい結末が待っています。

友人や周りの人に弱みを見せられない分、担当のホストにはこれでもかと依存していることが多いため、担当ホストの本カノがわかったり、お店を辞めるなどの不測の事態が生じると実力行使に走ります。

こちらのタイプは「道連れ」を望むことが多く、本当に傷害事件を起こした人もいました。

 

ちなみに私的にはまらない人の特徴は、

  • イケメンにあんまり興味がない(超重要!)
  • ホストの映像を見て、かわいそう思う
  • お酒がそもそも好きじゃない
  • お金に厳しい

です。どうですか?あなたはどちらのタイプだったでしょうか?

これらの3つタイプが複合していると、よりハマる確率は倍増するので心当たりがある人はなるべく近づかない様にしましょうね!

 

まとめ

なかなか、昔こういう仕事をしていたことは、一児の母であり主婦となった今は言うことはできないので、こういう記事を書きながら昔あった色々なことを思い出しました。夜の世界では、本当に漫画の中の話と思えることもたくさん転がっていました。

 

ここまで長い記事を読んでくださり、ありがとうございました。また機会があればこういう昔話も載せていこうと思います。

 

月城

 

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ABOUT ME
月城
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アラサー主婦が専業主婦を卒業するため奮闘します。漫画・ドラマ・ヘルスヘアたまに昔話などを綴っていきます。