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承認欲求が強い人の特徴・原因・対処法を詳細に解説!

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誰かに認めて欲しい。

誰かにすごいと思ってもらいたい。

承認欲求は誰にでもある当然の感情です。しかしこの欲求が強過ぎると、自分の首や自分の周りの人の首も絞めてしまう怖い欲求でもあります。

今回は『認められたい』と感じる承認欲求が強い人の特徴と、その対処法、強すぎる承認欲求との向き合い方について取り上げていきます。

また私自身承認欲求の塊だっため、最後には私自身の体験談も載せています。


承認欲求とは?

承認欲求とは、他人に認められたい願う気持ちです。

学校のテストで、もし100点が取れたとしたら自分自身で『すごく頑張った!』と思うのではなく、親や先生に『褒められること』に価値を感じます。

承認欲求は誰もが持っているものですが、問題は強さの程度です。当り前の感情でもその強さが一定を超えてしまうと、自分も周囲の人も辛いと感じようになってしまいます。以下が承認欲求が強い人の特徴です。 

 

承認欲求が強い人の特徴

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ここでは承認欲求が強い人の特徴を記していきます。自分がいつくくらい当てはまるか考えながら見ていきましょう。

目立ちたがり屋

承認欲求が強い人の多くは、目立ちたがり屋です。

学級委員や生徒会長に立候補したり、SNSで「他人とは違う自分」を演出したがるなど、常に誰かに褒められるポジションに居たがります。

常に誰かに「認めてもらいたい」という欲求が強いため、一緒にいて疲れてしまうのもこのタイプです。

 

話を誇張しがち

承認欲求が強い人は、自分の欲求をを満たすために、無意識に話を『盛って』しまいがちです。

「最近、仕事が忙しくて全然寝てない。日々の睡眠時間はたった3時間で頑張っている」と同僚に話していても、実際の睡眠時間は6時間きちんととっているなど、無意識に誇張した表現が口から飛び出してしまいます。 

認められたい、共感をえたいと思うあまり、誇張表現が染みついてしまっていて無意識で嘘を盛ってしまうのです。

 

自分に自信を持てない

承認欲求が強い人は、自分に自信がありません。

誰かに認めてもらうことでしか、自分を認めることができないため、常に不安定な気持ちで日々を過ごしています。

例えば仕事で大きな成功を収めたとしても、その事実を自分で認め自信を褒めることは難しく、同僚や上司に『よく頑張った!!偉いぞ!!』という賛辞がないと心もとない気持ちになります。

つまり、一見すると自信に満ち溢れているように見える人も、承認欲求が過度に強い場合は、心のうちに自信の無さを隠しています。

 

人目が気になる

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承認欲求が強い人は、過度に人目が気になります。

自分自身がどうしたいか?自分はどのようにありたりたいか?ではなく、他人からどう見えるか?という1点にばかり気を取られてしまいます。

そのため、自分自身が本当にやりたい事、言いたいことが言えずに、心の中にもやもやしたものが溜まり、ストレスを貯め込みやすい特徴があります。

 

調子に乗りやすい

承認欲求が強い人は、誰かから認められることに絶大な価値を感じるため、調子に乗りやすい傾向があります。

要するに「犬もおだてりゃ木にのぼる」という性格です。

自分が思っている以上に周りから認められたことに対して、実力以上の力を発揮できる可能性を秘めています。

ただこの調子に乗るという行為の発端は、自分の意思ではなく他人の意見なので、他人からの意見の風向きが変わってしまうとやる気を失うっという危うさもあります。

 

落ち込みやすい

承認欲求が強い人は、自分で自分が頑張ったことを認めてあげることができないので、落ち込みやすい傾向があります。

例えば学校だとテストの点数や、教師から評価だけに目がいき、結果の前にあったはずの努力を自分で評価してあげることができません。

社会人でも同じく、失敗したとしても工程を見て自分だけは自分を褒めるという事はできず、落ち込んでしまいます。

 

 

承認欲求が強い原因

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承認欲求が強い人は、共通した原因が挙げられます。以下は主な原因となるもです。

幼少期の愛情不足

幼少期の愛情は、承認欲求に大きな影響を持っています。

幼い頃に十分な愛情を得られなかった場合、自分に自信が持てず第三者の評価でしか、自分の価値を見出すことができません。

そのため自分が安心するために、必要以上に相手に自分の意見や存在価値を承認することを求めてしまいます。

 

幼少期の愛情過多

逆に幼少期に過保護ぎる親を持っていた場合でも、承認欲求に大きな特徴が見られます。

幼少期に過保護に育てられた場合、親の期待に応えたいと子供に無意識のプレッシャーがかかり、親の顔色をうかがいながら成長してしまいます。

この周りの空気を他の人より読んでしまう幼少期を過ごすと、大人になっても顔色を見ることをやめられず、「承認される」という形で、安心を得ようとしてしまいます。

 

SNSを過剰に利用している

TwitterやFacebookなど承認欲求が気軽に満たされるものを、過剰に利用しているとより「誰かから認めてみとめられたい」という気持ちが強くなります。

SNSはいいね!やリツイートなどにより、自分に返ってきた反応を「視覚化」できるためより承認欲求が強くなる原因になるのです。

承認欲求が抑えられない人は、一度SNS自体から距離をとるのも、抑えられない承認欲求から逃れる一つの方法といえます。

 

承認欲求が強い人への対処法

承認欲求が強い人との付き合いは、時に非常に息苦しいものとなります。ここでは承認欲求が強い人との付き合い方について、解説していきます。

 

とりあえずうなずいて受け流す

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承認欲求が強い人は、常に相手に「肯定的な返事」を求めています。そのため自分が言っていることが正しい。賞賛に値するという言葉しか発することは許しません。

話していて意見を聞くようなふりをして、実際には肯定的な返事が返ってくることを期待しているため、この期待が裏切られると強い不快感や焦燥感に襲われてしまいます。

なので、もし承認欲求が強い人と仕事や学校で接することになる場合は、笑顔でうなずいたり、あいづちを打ちつつ受け流しておきましょう。

話を内容を深く聞く必要はありません。ただ肯定されることを望んでいるという根本を理解してください。

 

深く関わることを控える

承認欲求が強過ぎる人と、深く関わるのは心労がたえません。

大切な友人や家族など縁を切ることが難しい人は、お互い話し合いつつ感情に向き合っていく必要がありますが、そうでない場合は出来るだけ距離を置くようにしましょう。

常に相手の評価つまり、身近にいるあなたに「ジャッジ」を期待している状態になると、心身ともに疲れ切ってしまいます。

少し乱暴な言い方になりますが、あなたがまず守るべきは自分自身です。この人との付き合いはちょっと難しそうだな、と感じた時はぜひ自分の直感を信じましょう。

 

自覚させる

家族や大切な友人にこの症状がみられる場合は、まず自覚させることから始めましょう。

強すぎる承認欲求に困惑している。承認欲求が強い傾向にあることを本人が自覚しているのか?また自覚しているなら、なぜ承認されることをやめられないのか、深く深く考えます。

突き詰めて考えただけですぐに解決することはできませんが、それでもお互いを苦しめている行動に「なぜ?」と疑問符をつけることは、考え方を変える契機なります。

自覚させるのがかわいそう、言いづらいと思う前に、お互いのために話し合う覚悟を持ってください。

 

どうしても不安なときは声をかけてあげる

承認されないと不安がぬぐい切れない時、相手が不安定で見ていられない時は積極的に肯定的な言葉をかけてあげましょう。

前述した「自覚させる」と矛盾するように感じるかもしれませんが、承認欲求が強いという心の癖をなすのは、簡単なことではありません。

自覚し、矯正していく段階で不安になることも多々あるので、そのたびに自分はちゃんと頑張っている君を見ている、自分はちゃんとわかっていると伝えてあげることは、承認欲求が強い人が自己肯定感を育むためにも欠かせません。

ぜひ大切な人が頑張っている姿には、惜しみないエールを送ってください。

 

承認欲求から解放される方法

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自分自身の承認欲求に振り回されていると感じるなら、ぜひ改善する方法を探ってください。

私自身10年来承認欲求に悩まされていますが、少しずつ少しずつ考え方や心の癖を見なおし、自分の『認められたい』という感情に折り合いをつけています。以下は私が実際に試した方法も記載しています。ぜひ、強すぎる承認欲求に悩んでいる人は、実践してください!

 

嫌われる勇気を持つ

心理学者アドラーは、相手に嫌われるかどうかは相手の問題であり、自分の問題ではないと断言しています。

相手が自分を嫌うか、好むかは相手の問題です。ですが全ての人に嫌われないように、認められる生き方は不自由極まりない、窮屈な生き方です。

誰かに嫌われても、誰かに認められなくても、それは相手が判断を下すことであり、自分自身が介入できる問題ではないと、きっぱり考えることが出来たらそれはとても自由な生き方を手に入れたといえます。

嫌われることが好きな人はいません。認められたいと願う気持ちは、誰にでもあるものです。

ただ、その気持ちが強すぎる場合は、一度「嫌われる勇気」を持つ覚悟を決めてみましょう。

 

相互性を知る

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笑顔で相手に接すると、相手も笑顔で接してくれる。

相手に不快感を持って接すると、相手も不快感を持って接してくる。

この現象を心理学の中では「相互性」と呼んでいます。

認めて欲しい、褒めて欲しいと切望する前に、自分が相手を認めているか、褒めているか、をもう一度考えてみましょう。

そしてもし自分がばかりが求めていることに気が付いたなら、自分の行いを振り返って今後どのように相手に接していくかを考え直してみてください。

人間関係は鏡です。笑顔で相手を受け入れると、相手も次第に笑みがこぼれ、あなたを自然に認めたくなります。認められたいと切望する前に、相手を認め褒める努力をしてみましょう。

 

自己肯定感を育む

自己肯定感とは、自分で自分を認めてあげる力です。

承認欲求が強い人の多くはこの自己肯定感が育まれていないため、相手の評価を気にしすぎてしまいます。

自己肯定感を上げるには、「よく頑張ったね!」「えらい!」「すごい!」と自分を褒める癖をつけましょう。

そしてダメな自分もきちんと受け止め、受け入れてください。偉い部分も、ダメな部分も全てあなたであることに変わりはありません。

ダメな部分を認めるのは、正直受け入れがたいこともあります。

しかし自己肯定感を上げることは、強すぎる承認欲求を改善するだけでなく、人生をうまく回していく一つの大きなカギになるため、ぜひ人生の課題として「自己肯定感」を上げる訓練をしてみましょう。

 

人には色々な価値観がある

人には十人十色、千差万別の価値観があります。

つまりあなたが認められないと感じていても、他の誰かはあなたのことを賞賛してくれる可能性も大いにあるのです。

たくさんの考えがあり、たくさんの答えがあるということを知っておくことは、自分を否定的な世界から切り離す手段になります。

あなたが認めて欲しいと願う人は、地球規模で考えればごくごく小さな単位です。承認欲求が強すぎて苦しい、と感じるなら一度世界は広い、自分が考えていたことはなんて小さかったんだと感じるために、ぜひ視野を広げることを考えてください。

 

承認欲求の強さはコントロールできる

強すぎる承認欲求は自分も、自分の周りの人も不幸にしかねない大きな問題を抱えています。

ですがこの強さは、自分でコントロールすることが可能です。

自分で自分のことを少しづつ認めてあげる訓練をし、他人の評価ではなく自分の物差しで出来事を判断できるようになれば、次第にコントロールしていくことができます。

承認欲求は誰でも持っている普通の感情です。承認欲求をすべてなくす必要はないのです。

もしあなたが今、承認欲求の強さに悩まされているならそれはそれは強弱の問題であり根本的なことを改善する必要はありません。

ぜひ承認欲求は当たり前のものだ、という認識を忘れないでください。

 

承認欲求に30年間悩まされた体験談

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私は自分で自分のことを認めてあげることができません。

自分の病的な承認欲求の強さに気が付いて、かれこれ10年以上の月日が経ちますがそれでも、自分の物差しだけで自分を認めてあげることができていません。

誰かの賞賛が欲しいのです。

誰かにすごいね、って言って欲しいんです。

自分でも日々頑張ていると、頭ではわかっていても、何度も何度も言い聞かせても、それでも自分だけの評価では不安になってしまうのです。

 

承認欲求の強さは、自分自身を苦しめます。そして認めて欲しいという願いが強ければ強いほど、自分の周りの人もその苦しさに巻き込んでしまいます。

両親・パートナー・子供、自分が依存している人に、何度も『私頑張っている?』『ちゃんとできてる?』『すごい?偉い?』と聞かずにはいられません。

 

今回紹介した接し方や、対処法は私が10年前に精神科で指摘され、その後治療を続けてきた中で、担当の医師と何年も何年もかけて行ってきた方法です。私自身まだ病的な承認欲求から完全には開放されてはいません。

 

ただこの対処法や心の持ち方を実践したことで、自分の気持ちを少しずつ少しずつコントロールすることはできるようになりました。この記事が私と同じ苦しみを持つ人、そして家族や大切な人の承認欲求の強さに悩んでいる人の助けになることを願っています。

 

月城

 

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月城
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アラサー主婦が専業主婦を卒業するため奮闘します。漫画・ドラマ・ヘルスヘアたまに昔話などを綴っていきます。
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